発達障害は何故、昼夜逆転になってしまうのか?「昼夜逆転」が社会不適応を招く理由と抜け出すための方法

昼夜逆転の生活の理由

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この記事は、「昼夜逆転」が社会不適応を招く理由と抜け出すための方法 動画でご視聴いただけます。



今日は、昼夜逆転、あと社会的な不適応についてちょっと考えていきたいと思います。
社会的に不適応を起こしてしまった人が昼夜逆転の生活になってしまう理由としては、社会から孤立するとか隔離されることによるストレスや不安が挙げられるのではないかと思います。

猫のコタロウのストーリーを例にしてみます。

コタロウは学校で、いじめに遭ってしまって、学校に行けなってしまいました。

その結果、家族とか友達との人間関係もね悪くなり、社会的に孤立していってしまいました。
コタロウは昼間になると周囲の明るい雰囲気に耐えられない。
自分は、苦しいのに、世の中はキラキラして。そんなの無理。

そんな感じです。

いじめられたわけだから人の目も怖い。誰にも会いたくないわけです。
明るいところに自分がいたら見られちゃうかもしれない。だから家の中に引きこもるようになってしまう。
そして夜になると静かになりますよね周りが。
誰もいない。自分の時間を自分を出せる時間として、夜中を選んでいるという感じなんです。コタロウ
セリフを聞いてみましょう。

昼間は誰かと顔を合わせるのが怖い。
夜は誰にも邪魔されなくて安心できる。

こうやって社会的不適応を起こした人、が昼夜逆転になってしまう例として、発達障害とか精神疾患などの影響も挙げられます。
コタロウは、自閉症スペクトラム障害、ASDも実はもっていたのです。
自閉症スペクトラム症障害、ASDには、感覚過敏とかコミュニケーションの障害などに特徴があります。

コタロウは、昼間の明るい光が眩しいのです。少しカーテン閉めたい感じ。
それがみんなにとってはキラキラしてとってもいい感じなのかもしれないけど、コタロウにしてみると苦痛になってしまう。
私が、心理面接をしてるときなどに、感覚過敏の人とお会いすると、「ちょっと窓が眩しいので、カーテン閉めてもらえますか」とお願いされることあります。
それぐらい通常の人の感覚ではわからないぐらいに過敏であったりするんです。
これが光であるとか、音であるとか、匂いであるとか。本当にいろいろな部分で、感覚過敏があります。それが一部分の人もいれば、いろんなものに過敏さを持っているっていうこともあるんです。
そういう特性を持っている場合は日中の騒音とかがとても苦しいのです。例えば学校とか会社の大勢がいるフロアっていうのは、ものすごい騒音だったりしますよね。刺激も、強いですよね。人の動きに敏感であったりすると、それらの刺激で疲れちゃう。あと耳の敏感さ、全部声が聞こえてきちゃって脳が処理てしまうとくこともあります。
そういう意味で誰もいない寝静まっている夜というのは、とっても落ち着いて過ごすことができる時間となります。世の中から言えば日中に活動して夜寝るというのが、普通という感じで、そこに適応できていない自分を駄目というふうに思いがちになります。

発達障害とか精神疾患を持っている方にとっては、自分が快適に過ごせる時間が静かな夜であったりするってこともあるんです。
あとコタロウは、人と話すのも苦手だったため、人に合わない夜というのは1人でゆったりと過ごせる、とてもいい時間になっているんです。

コタロウの声を聞いてみましょう。

昼間は光とか音がうるさくて落ち着けない。
夜の方が断然静かで落ち着いて過ごせる。

こんなふうに社会的不適応を起こした人が昼夜逆転になってしまう理由は、
大きく分けて二つ。
社会から孤立隔離されることによるストレスや不安から、誰もいない夜を選ぶ。
発達障害とか精神疾患などの影響で、感覚過敏とかコミュニケーションの苦手さから誰もいない静かな夜を好む
という感じです。

虎太朗ちゃんが昼間に寝ています。

また昼寝しちゃった。もう昼夜逆転の生活から抜け出せないよう。

昼夜逆転の生活というのは、体調不良とか生活リズムの乱れを引き起こす恐れがあります。夜のが静かで過ごしやすいという、その人が選んだ適応的な時間ではあるんだけど、もし、昼夜逆転の生活を送っている場合は、本当は早めに対策をとりたいところです。

昼夜逆転の生活から抜け出すためには


では、昼夜逆転の生活からどうやったら抜け出したらいいのかちょっと考えてみましょう。たぶん、みんな分かっているけど、それが出来なくて苦しいと思うのですが、基本的なことをお伝えします。

一つは規則正しい生活を心がけましょう。やはり私達は太陽のリズムでプログラムされている動物ですから、睡眠のあと太陽に浴びるということが、脳の神経伝達物質に関わってきます。そこを基本にやっていかないと、あらゆる健康に害が及んでしまうということになります。

2つ目は身体を動かすようにしましょう。疲れのバランスが悪いと、眠りの質も落ちてしまいます。そして脳の思考もね、良くないですよね。新鮮な空気が体にいかなくなりますから、血流も悪くなったり、あらゆるところに影響が出ます。ストレッチでもいいので、時々グーンと身体を伸ばしましょう。

そしてリラックスする時間を作ることです。どっぷりと昼夜逆転になってしまっているけれど、夜まだ好きなことやれてるっていう場合には、だんだん時間をシフトしていきながら良いバランスに変えていくこともできます。しかし、昼も夜も憂鬱であるとか、そういった気分になっているときには専門家に相談しましょう。

コタロウも、少し散歩をしたりして、だんだんと生活を変えていきました。

コタロウの声を聞いてみます。

久しぶりに昼間の明るい太陽を見た。
太陽はやっぱ気持ちいいな。

昼夜逆転の生活は体にとって、結構大きな負担となります。人と会いたくない、賑やかなところに行きたくないとかね、言うことありますよね。
例えば不登校で昼夜逆転になっちゃってる場合、別に学校に行けとか、例えば会社に行かれない人もそうですが、会社に行けって、わけじゃないんです。
おうちの中で昼夜逆転を直すだけです。
外に出て人に会わなくてもいい、おうちの日向ぼっこでゆっくり、太陽の光を浴びれば、夜にならなくても昼間に静かな空間を、自分で工夫して作るようにしてみましょう。
少なくとも家が、安心安全で、昼間起きてても怖くないよという環境にできるといいなと思います。

適切な対策をとることで昼夜逆転から抜け出すことはできます。コタロウのように明るい日差しのもとに一歩出ることができるといいなと思います。
今日はですね、社会不適応と、昼夜逆転について考えてみました。
最後までおお読みいただいて本当にありがとうございます。それでは、良い1日になりますように。