広告に隠された心理学のトリック

「なんで買っちゃったんだろう…」
そんな風に思ったこと、ありませんか?スーパーで手に取った新商品、ネットでついクリックしてしまった通販広告…これ、すべて心理学の力かもしれません!

広告の世界では、私たちの心を動かすためにさまざまな心理学のトリックが仕込まれています。今日は、広告に隠された心理学の秘密を紐解きながら、買い物がもっと楽しくなるお話をお届けします!


1. 「期間限定!」の魔法

「残りわずか!」「期間限定!」このフレーズを見ると、なぜか心がざわざわして「今買わなきゃ!」と思ってしまいますよね。これ、心理学では「希少性の原則」と呼ばれるトリックです。

なぜ効果があるの?

人間は「手に入らなくなるかもしれない」と思うと、急にそのものが魅力的に見えるようになります。たとえば、ハンバーガーチェーンの期間限定メニュー。普段食べない人でも「今だけ」と聞くと、なぜか試してみたくなるんです。

対策:冷静に考える時間を持つ

「本当に必要なもの?」と自分に問いかける癖をつけましょう。多くの場合、「期間限定」と言いつつ再販される商品も多いんですよね。


2. 「半額セール」の秘密

「定価2,000円が1,000円!」こんな表示を見ると、なんとなくお得に思えて買ってしまうこと、ありますよね。これも広告に隠された心理トリックのひとつ、「アンカリング効果」です。

アンカリング効果って何?

人間の脳は、最初に示された数字(アンカー)を基準に物事を判断する性質があります。「2,000円」という定価を見せられることで、「1,000円なら安い!」と感じてしまうんです。

対策:本当にお得か調べる

「定価はいくら?」や「普段の値段と比べてどう?」と少しだけ調べてみましょう。実は定価が誇張されているケースも少なくありません。


3. 「広告モデル」の力

広告にはキラキラ輝くモデルや俳優が登場しますよね。これ、ただ見た目がいいから選ばれているわけではなく、「ハロー効果」を狙っているんです。

ハロー効果とは?

ハロー効果とは、ひとつの良い印象がその人や商品全体の評価に影響を与える心理現象のことです。たとえば、美しいモデルが持っているバッグを見たら、「そのバッグも素敵に違いない!」と思うのがハロー効果。

対策:自分に必要かを冷静に考える

「モデルが素敵だから」ではなく、「この商品が自分にとって本当に必要か」を基準に判断しましょう。


4. 「無料プレゼント」に隠された心理

「今だけ、無料で〇〇がついてくる!」こんな広告に心が動いたこと、ありますよね。これも心理学的な「返報性の原則」を活用したトリックです。

返報性の原則って?

人間は何かをもらうと「お返ししなきゃ」と感じる生き物です。広告で「無料プレゼント」と言われると、その恩返しとして商品を買おうとしてしまうんです。

対策:冷静にお得度を計算する

「無料」のプレゼントが本当に価値があるかを考えましょう。場合によっては、プレゼント分が価格に上乗せされていることも…。


5. 「口コミ評価」の活用

「〇〇ランキング1位!」「レビュー4.8の高評価!」といった表示を見ると、「これなら失敗しない」と思って買いたくなりますよね。これも広告のトリックで、心理学では「バンドワゴン効果」と呼ばれます。

バンドワゴン効果とは?

人は多数派に従いたいという心理を持っています。「みんなが買っているなら安心」と感じて、つい自分もその商品を選んでしまうんです。

対策:レビューの質を確認する

高評価だけでなく、実際のレビュー内容をよく読みましょう。特に「星1つ」のレビューに目を通すと、意外な注意点が見つかることもあります。


6. 「色彩の力」も侮れない!

広告に使われる色にも心理的な意味が隠されています。たとえば、赤は「緊急性」や「情熱」、青は「信頼感」や「冷静さ」を表す色です。

赤い文字で「セール!」

赤い色は目を引きやすく、購買意欲を高める効果があります。そのため、特売やセールでは赤い文字が多用されるんですね。

対策:色に惑わされないように意識する

色に反応して「買わなきゃ」と思う前に、内容を冷静に確認しましょう。


まとめ:広告のトリックを知れば買い物が楽しくなる!

広告には、私たちの心を動かすための心理学的なトリックがたくさん隠されています。でも、その仕掛けを知っていれば、広告を「うっかり買うきっかけ」ではなく、「楽しむ材料」に変えられるんです。

次に広告を見るときは、「あ、このトリック使ってるな!」とちょっと意識してみてください。そうすれば、賢い買い物ができるだけでなく、広告そのものを楽しく観察できるはずです。

そして、どうしても欲しくなったときは…買っちゃってもいいんです。だって、私たちも人間ですもの!

幸せになるワークブック 3 good things book

『いいこと3つ』を書き出すワーク
私たちは普段、うまく行かなかったことや足りていないことに気持ちの焦点を当ててしまいがちです。
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1.幸せになる日記帳「いいこと3つ」- Three Good Things: 心がポジティブになるワーク
2.Three Good Things - 猫Design
3.Three Good Things - In the sea Design
4. Three Good Things -花の世界Design
5.Three Good Things - パンダDesign