見捨てられ不安の人は、なぜ病的に誰かに惹かれるのか
今回の動画では、冒頭で歌を歌っています。
「いつも私のことだけずと思っていてくれなくていいの」このような歌詞で始まる歌です。皆さんご存知ですか。
私の歌の上手い下手は置いといて、今回は見捨てられ不安についてお話をします。冒頭の歌は、原田知世さん、デビューした頃に歌っていた「天国に一番近い島」の一番最初のところなんです。
この記事は、公認心理師みぅぶぅのココロTV Youtube「見捨てられ不安の人はなぜ病的に誰かに惹かれるのか」を文章化しています。そのため話し言葉になっています。ご了承ください。
見捨てられ不安とは
「いつも私のー」という感じで始まっていく、とてもかわいい歌なんですが見捨てられ不安を持っている人は、「いつも私のことだけずっと思っててくれなくていいの」なんて絶対思えないんですよね。
この歌詞の続きは
いつも私のことだけずっと思っててくれなくていいの。
天国に一番近い島 ―歌詞―
自分の夢にすぐムキになる。そんなとこすぎだから、とても
見捨てられ不安についてはこれまでも何度か取り上げてきていますが、今日は見捨てられ不安を持つ人が誰かと出会ったとき電撃的に雷が落ちたようにその人のことを求めてしまう心理について考えていきたいと思います。
見捨てられ不安の関連動画
・「見捨てられ不安」根深い苦しみの奥にあるもの。見捨てられる恐怖の深層心理。
見捨てられ不安という言葉を知っているからこそこの動画にたどり着いてくださった方もいれば、私のチャンネルをよく見てくださっていって、今日は何かなと思って見てくださってる方もいると思います。
見捨てられ不安というのは、自分が愛されないことや、見捨てられるというところにものすごい強い不安を持ってる、常に持っている状態です。常に持っているところから分かるように、誰かから愛されたいんです。
例えばどのような症状が出るかというと、恋人や友達から離れ離れになることが、強烈に怖かったり、あるいは相手が自分を嫌いだと思ってるんじゃないかと思ってしまうといった感情が溢れて出てくるという感じです。
そのため周りを伺っちゃったりとか、その人の動きをのいちいち細かいところまで気になります。あと、相手が自分を裏切るんじゃないかっていうことも感じちゃう。これはねなんて無意識だから、コントロールできなくてものすごい強烈な強いものなんですよね。
そのため楽しいはずの時間だったり、一人だからこそ自由に過ごせる、たった1人の時間でも、心が全然自由にならないんです。そんな状態だから、誰かに過度に依存してしまう。
相手との関係が少し悪くなる、ちょっとこじれることは人と過ごしていれば避けられないし、よくあることですが、喧嘩した際に思ってもいない言葉を吐いてしまったなどのことがあるとパニックになってしまったりします。
つまり、あらゆるものが失われるような、本当に自分が立てられないような恐怖状態になっていくということです。
見捨てられ不安の原因
原因は、幼少期の愛着問題であったり、あとは親、恋人、大切な人に強く裏切られた経験をしてしまったり、見捨てられたという経験があるとこのような不安が自分の心の中にできてしまうことがあります。トラウマができてしまうと元々、性格的に不安とか恐怖などの感情を感じやすい人は、見捨てられ不安を抱えるリスクがとても高くなってしまいます。
天国に一番近い島の歌詞のように、「いつも私の事だけを持っててくれなくていいの」なんて健全だなぁと思ってしまいました。
みぃぶぅの経験
私はとても強い見捨てられ不安を携えてきた人間です。しかし、周りからは多分見えていなかったと思います。そのような素振りは全然見せてなかったと思いますが、ものすごい見捨てられ不安と戦ってきた人間なんです。
その不安が一番強く出たのは、恋に落ちた頃だったと記憶しています。
常に「友達がいなくなったらどうしよう」とか、今思えば、小学校の頃からあの恐怖は相当のものであったと感じるんです。私いつも出勤時に車に乗ってるときにYouTubeMusic聞きながら行くんです。自動的にプレイリストが作られるのですが、そのおすすめから原田知世さんの「天国に一番近い島」の歌が流れてきたんです。元々この歌を知っていたけど、久しぶりに聞いて、この一番冒頭でドキッとしたんです。
「こんなこと思えない」って。私もいろいろ心理を勉強して、だんだんと見捨てられ不安の克服をしてきて、この歌詞を聞いて、これは健全だなって思ったんです。
自分の夢にすぐににムキになっちゃう彼のことを、そんなところが好きだから別に私のことをずっと思っててくれなくていい、その夢に夢中になってていいよなんていうことは、とてもいい関係性だなって思ったんです。
見捨てられ不安を抱える人が電撃的に相手に惹かれる理由
見捨てられ不安を持つ人が、元々自分が愛されないこととか見捨てられるっていうことに強烈に強い不安とか恐怖を抱えているため、例えば誰かと出会ったときに、その人が自分に好意を向けてくれたとか、誰も声かけてくれない場面で自分を気にしてくれたとか、そういうことありますよね。日常の中で。例えばずっと仲間だよとかお友達になろうねとか行ってくれる人とであったりします。そのようなきっかけから恋に発展していったりすることもあるかもしれないですね。
見捨てられ不安を強く持っている人がそのように出会った場合、その人が自分を愛してくれて、ずっと離れないでずっと自分のことを思っててくれるのではないかとすごい期待を寄せちゃうことがあるんです。

みぃぶぅ
Youtube 「みぃぶぅのココロTV」 国家資格「公認心理師」 臨床心理学修士 行政機関の心理師として発達相談、家庭相談、教育相談、子育て支援等に関わっています。
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第一章 モヤモヤの森
第二章 心を感じる小川
第三章 心を守る街
第四章 安らぎの公園
第五章 自分が見える泉
第六章 気づきの草原
第七章 好奇心の花園
第八章 光のほとり
第九章 優しさの光
第十章 癒やしのかがやき
『人生の魔法』は日常の中に非日常を発見し、自然の静けさの中で自分の本当のアイデンティティを発見できる、マインドフルな旅への招待状です。