ASDの家族や支援者の苦悩「カサンドラ症候群」
カサンドラ症候群とは、発達障害の一つであるアスペルガー症候群(ASD)のパートナーや家族など、身近にいる人と適切なコミュニケーションや情緒的な相互関係が築けないために、不安や抑うつなどの心身の不調を来す状態のことです。
ASDの人は、コミュニケーションや対人関係のスキルに課題があるため、相手の気持ちや考えを理解したり、自分の気持ちを表現したりすることが難しいことがあります。そのため、パートナーや家族は、相手の言動や行動に戸惑ったり、不安や怒りを感じたりすることがあります。また、相手の気持ちに寄り添ったり、サポートしたりすることが難しいと感じて、孤独感や絶望感を抱くこともあります。
カサンドラ症候群の症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 不安や怒り、悲しみなどの感情のコントロールが難しい
- 疲労感や倦怠感
- 集中力や注意力の低下
- 睡眠障害
- 頭痛や腹痛などの身体症状
カサンドラ症候群は、正式な医学的診断名ではありませんが、ASDのパートナーや家族の間でよく見られる状態です。もし、このような症状を自覚している場合は、一人で悩まずに、専門家に相談することが大切です。
カサンドラ症候群を予防・改善するためには、以下のことに取り組むことが有効です。
- ASDの人の特性を理解する
- 相手の気持ちを尊重し、受け入れる
- 自分の気持ちを素直に伝える
- 一人で抱え込まず、相談する
ASDの人は、適切な支援を受けることで、コミュニケーションや対人関係のスキルを向上させることができます。パートナーや家族が、相手の特性を理解し、サポートすることで、カサンドラ症候群の症状を軽減し、より良い関係を築くことができるます。

みぃぶぅ
Youtube 「みぃぶぅのココロTV」 国家資格「公認心理師」 臨床心理学修士 行政機関の心理師として発達相談、家庭相談、教育相談、子育て支援等に関わっています。
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