【思い込みが激しい人!自分の“バイアス”に気づけば人生が軽くなる】
「もしかして私、思い込みが激しいのかも……。」そんな風に感じることはありませんか? たとえば、友達や職場の同僚の態度がなんとなく冷たく感じて、「あ、私、嫌われちゃったかな?」と落ち込んでしまう。あとになって真相を聞いてみると、「ごめん、あのとき仕事に集中しすぎて、全然周り見えてなかったんだよね」というオチだったり。
実は、多くの人が日常生活の中で、無意識に「思い込みの激しさ」に悩まされているかもしれません。今回は、そんな“思い込みバイアス”に気づくためのヒントや、ちょっと心が軽くなる考え方をご紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この動画は、Youtube みぃぶぅのココロTVの思い込みが激しい人「自分のバイアスに気がつく」おやすみラジオを元に記事にしています。
1.「思い込みが激しい」とはどういうこと?
1-1.思い込み=自分色のメガネをかける
「思い込みが激しい」というのは、簡単に言えば“自分の価値観や感情だけで周囲の出来事を判断してしまう”状態を指します。人は誰しも、自分独自の「メガネ」をかけて物事を見ているもの。これを心理学では「認知バイアス」と呼ぶこともあります。
たとえば、「友人が疲れた顔をしている=何か悪いことがあったに違いない」と判断するのも、思い込みのひとつかもしれません。実際にはただの寝不足、もしくは考え事をしていただけだった、という可能性も大いにあるんですよね。
1-2.思い込みが激しくなるとどうなる?
思い込みの激しさが高じると、以下のようなデメリットが出てくることがあります。
- 人間関係のトラブル
「あの人はきっと私を嫌っているんだ…」と考えが止まらなくなると、本当は相手にそんな気持ちがないのに、どんどん自分の中だけで誤解を膨らませてしまいます。 - 自分の心が疲れやすくなる
ありもしない不安やネガティブな想像に振り回されてしまい、メンタルが疲弊してしまうことも。 - 相手にとっても居心地が悪い
自分の思い込みを押し付ける形になってしまうと、相手も「なんか誤解されてる…」と感じて、ストレスを抱く原因になることもあります。
2.思い込みをほどくカギは「相手も自分と違う人間」という意識
2-1.相手は自分とは違うレンズを持っている
自分がかけているメガネの色が青だとすると、相手は赤いレンズをかけているかもしれない。そう思えば、「同じ風景を見ているはずなのに、意見が食い違うのは当然」と感じられるようになります。私たちは常に、自分の価値観や経験則という“フィルター”を通して世界を見ているのです。
「自分とは違う経験、異なる感情を持っているかもしれない」と意識するだけで、相手を理解しようとする第一歩が踏み出せるようになります。
2-2.相手の事情を勝手に憶測しない
思い込みが激しい人にありがちなのが、「あの人はこう思っているに違いない」「こういう性格の人に決まってる」といった勝手な憶測。もちろん、なんとなくの予測や直感も大事な場面はありますが、まずは相手の気持ちを直接聞いたり、相手の置かれている状況に目を向けたりしてみませんか?
相手の視点を知ることで、「あれ、意外と私の思っていたことと違うぞ?」という気づきが生まれるかもしれません。
3.日常でよくある「思い込みエピソード」
3-1.職場編:無表情=怒っている?
職場で忙しそうな同僚が無表情だと、「なんだか機嫌が悪そう…私が何かした?」と不安になってしまう。ところが、実際に話しかけてみると、「いや、ただ集中してただけ。聞き取りづらかったらごめんね」と返されて拍子抜け。「あー、勝手に思い込んで損しちゃったな…」なんてこと、ありませんか?
3-2.友人編:LINEの返信が遅い=嫌われた?
友達にLINEを送ったのに、なかなか既読にならなかったり、返信が来なかったり。「あれ…私、変なこと言ったかな」「もう嫌われちゃったかも!」とモヤモヤする。実は単純に忙しかっただけとか、夜勤で寝ていただけだったりすることも多いんです。心配していたのがバカみたい……と後で思うこと、あるあるですよね。
4.寝る前の癒やしタイム:思い込みをリセットする方法
4-1.自分の思考を日記に書く
寝る前に、「今日はこんな出来事があって、こんな風に感じた」と日記に書いてみるのもおすすめ。いざ文字にしてみると、「あれ、これって私の思い込みだったんじゃない?」と客観的に気づくことがあります。
心の中だけで悶々としているより、客観視ができるようになるのでおすすめですよ。
4-2.軽いストレッチや呼吸法
思い込みが激しいときって、気持ちが内にこもりがちになってしまいますよね。そんなときこそ、寝る前のストレッチや呼吸法で全身の力を抜いてみましょう。身体の緊張がほぐれるだけで、頭の中の凝りも少しずつ溶けていくような感覚になるはずです。
5.【宣伝】「人生の魔法、イラストでわかるマインドフルネス」で思い込みをほどこう
ここで、私が書いた本**『人生の魔法、イラストでわかるマインドフルネス』**について、少しだけご紹介させてください。イラストをふんだんに使って、心の仕組みやマインドフルネスについてわかりやすく解説しています。
この本では、日々の生活の中で起こる「思い込み」や「不安」をちょっとマイルドに受け止めるヒントを、マインドフルネスの観点からまとめています。「考えすぎて疲れちゃう…」「ネガティブな想像が止まらない」という方が、軽やかな気持ちになれるように工夫していますので、よかったら手に取ってみてくださいね。
6.オーヘンリーの名作「魔女のパン」に学ぶ、妄想と現実
6-1.小説「魔女のパン」のあらすじ
オーヘンリーの短編小説『魔女のパン』は、パン屋のおばあさんが、ある男性の行動を見て「あれはこうに違いない」と誤解をするところから始まります。いわば、“思い込みの激しさ”が引き起こす騒動が描かれた物語なんですね。
動画で朗読をしていますので、興味のある方はぜひご視聴ください。思い込みが激しい人「自分のバイアスに気がつく」おやすみラジオ
6-2.自分の妄想と現実の違い
おばあさんは、ほんのささいなヒントをもとに「きっとこうだ!」と思い込みますが、最後にはその現実とのギャップに気づいてしまいます。いわゆる自分の中で作り上げたストーリーが、実はまったく違う現実によって展開されていた、というオチです。
これって、私たちの日常にも当てはまる話だと思いませんか?「きっとこうだ!」と勝手に思い込んで落ち込んだり怒ったりしてみても、実際にはそんなことはなかった…と後から笑い話になる。そんなことを繰り返しているうちに、人間関係がちょっとギクシャクしてしまうこともあるかもしれません。
7.思い込みを手放すための小さなコツ
7-1.まずは「自分はこう思っているだけ」と認める
「私はこう感じているけど、相手はどうなんだろう?」と、まずは自分の思い込みを“事実”ではなく“感想”だと捉えるようにしてみましょう。相手の意見を直接聞く前に、自分の考え方に確信を持ちすぎないのがポイントです。
7-2.相手のことを深堀りして聞いてみる
思い込みが激しくなるのは、相手の情報が少ないせいでもあります。相手の気持ちや背景を尋ねるときは、「どうしてそんな風に考えたの?」と柔らかく聞いてみるといいでしょう。意外な発見や驚きがあるかもしれませんよ。
7-3.ときには「待ってみる」
勝手に思い込み、相手を判断してしまいそうになったら、一度「待ってみる」ことも大事。相手がどう動くか、もう少し見守ったうえで判断すると、まったく違う展開になっていることもあります。
8.まとめ:思い込みの激しさは誰にでもあるもの
思い込みが激しいのは、決して悪いことばかりではありません。想像力が豊かで、相手に対して敏感になれるという長所にもつながります。でも、行き過ぎると相手とのコミュニケーションがうまくいかなくなったり、自分自身を苦しめてしまう原因にもなるのです。
だからこそ、「あ、今、私けっこう思い込みで判断しちゃってるな」という瞬間に気づいてあげるだけで、もう合格点! その気づきこそが、思い込みバイアスをほどいていく第一歩です。
9.寝る前にひとこと:「今日も私、よく頑張った!」
最後に、寝る前のひとときにぜひやってほしいことがあります。それは、自分自身を「よくやった!」とねぎらってあげること。思い込みが激しいときって、どうしても頭の中でネガティブな妄想が進みがちですが、自分が今日一日頑張ったことをちゃんと認めてあげると、不思議と「まぁいっか、また明日考えよう」と思えるようになります。
- 「あのとき、あんな風に考えたけど、本当はこうだったかもね」
- 「いやぁ、あれで悩んだけど、ま、よく頑張った私!」
これだけでも、気持ちがふっと軽くなる瞬間があるんですよ。
★あとがき
いかがでしたか? 思い込みが激しいときほど、まずは自分を責めすぎず、そして相手の本音にも少し耳を傾けてみると、人間関係や自分の心がスムーズに回り始めるかもしれません。
もし、思い込みや不安でぐるぐるしているなと感じたら、今回ご紹介した**『人生の魔法、イラストでわかるマインドフルネス』**を、ぜひ手にとってみてください。「マインドフルネスって難しそう…」と感じるかもしれませんが、イラストたっぷり&わかりやすい解説で、きっと読みやすいはずです。
では、今日も一日お疲れ様でした。ゆっくり休んで、明日はまた違った角度で世界をのぞいてみましょう。「思い込みなんて、実は大したことなかったな」と、思えますように。おやすみなさい。

みぃぶぅ
Youtube 「みぃぶぅのココロTV」 国家資格「公認心理師」 臨床心理学修士 行政機関の心理師として発達相談、家庭相談、教育相談、子育て支援等に関わっています。
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